先生はもっと褒めてもらうべきだと思います。
上司から、同僚から、保護者から、生徒・児童から。
成果が明瞭で給与やボーナスに反映されやすい会社員や、自分のやったことがそのまま結果に結びつくような仕事であれば、自分の現状も把握しやすく、目標を設定してモチベーションを高めたり、周りの人に自分の成果を認めてもらいやすいですよね。
その点、学校の先生は子供が相手で、その子供たちは特性や家庭環境、背景など様々です。同じ指導をしてもその結果はそれぞれ違います。
なので、結果を出している先生のみを評価するのは違うんじゃないかなと思うのです。
保護者の立場から言えば、学校の先生は、
いてくれるだけでもう「ありがとう!!!」
なのです。
新型コロナ感染拡大で一斉休校要請が出た2020年3月からの3ヶ月、学校のありがたさ、先生のありがたさを痛感しました。実は教育に興味のあった私は、在宅勤務が許されたこともあり、この休校を利用して小2の長男のホームスクーリングに挑戦してみようと当初思っていました。学校の勉強のほか、英語やプログラミングも始めてみようと息巻いてスケジュールを組み、自分の仕事の傍ら、長男とダイニングテーブルに向き合い臨みました。そのときの気づきが;
- 私はそもそも教え方を知らない
- 20年以上前の記憶から今の子供に教えることはナンセンス
- 「こんなことも分からないの?」と感情的に脅すような態度を取ってしまった
- 子供はそんな母の態度を怖れ、従う(学びの楽しさとは正反対。。)
- 一貫した指導ができない(ネタ切れ、仕事とのコンフリクトなど。。)
- 結局Youtube。。。
、、、はい、もうムリでした。「私も簡単に先生になれる」と奢っていた自分が恥ずかしいです。先生のお仕事へ敬意を表します。
学習以外にも、生活リズムの形成、体力づくり、そして何よりも友達との関わりを持って社会性を培うことのできる学校という場を維持して成立させてくださる学校の先生に本当に感謝しかありません。
冒頭でも言ったとおり、「いてくれるだけで、ありがとう」なのです。
私達保護者は子供を思うあまり、時には視野が狭くなり、背景や状況などへの配慮をしないまま、先生へ要望を出したりしてしまうことがあり、申し訳なく思っています。何かがあったとき、不安に思うときほど、私達保護者は学校や先生とコミュニケーションを取ろうとし、結果ネガティブなフィードバックばかりが目立ってしまいますが、本来は日々感じている感謝をもっと表して先生方に伝えるべきです。
私は高校生の途中から交換留学でアメリカの高校に通いましたが、そこには1年に1回、Teacher’s Dayというのがあり、生徒や保護者が先生や学校関係者(カフェテリアで働いているおばちゃんも)に感謝の気持ちを込めてプレゼントやデザートを贈るイベントがありました。
日本は特に、ハイコンテクストな文化で「言わなくてもわかるでしょう」という風潮がありますが、保護者の私達はもっともっと先生にポジティブなフィードバックを意識的に伝えていきたいです。